ワイルドフィッシュジェムスについて

非処理宝石専門のオンラインショップです。当店の宝石でジュエリーもおつくりできます。

はじまりはスリランカ

 

創業者エドワード・ブリストルの両親は1970年代、スリランカで事業を開始しました。

順調な成長を喜んだのもつかの間、その後20年以上にも亘る不幸なスリランカ内戦が激化、命の保障もなく、ヨーロッパに戻ります。

 

2000年、内戦が落ち着いてきたころに エドワードはスリランカに戻り、ワイルドフィッシを立ち上げます。ワイルドフィッシュはスリランカの非処理宝石の取り扱いから始まりました。

非処理の宝石の原石を手に入れるため、わたしたちは自力で山の中に入り供給経路を探し求めました。そして「 Mudhalali 」 と呼ばれるスリランカ宝石鉱山における伝統的な社会機能に出会いました。

Mudhalali 」(プロテクターを意味するシンハラ語)は投資家とゴッドファーザー的存在の交じり合ったものであり、必要や緊急時に応じて宝石鉱山とそこの労働者を援助します。

 

わたしたちはスポンサーや「 Mudhalali 」を持たず援助を必要としている採掘所を探し、交渉し、採掘のための免許を買い与えました。

ウォーターポンプを提供し、負傷した労働者を病院に運び、非常食供給を行い、壊れた作業具を買い換え続けました。そうしてその後いくつかの鉱山で「 Mudhalali 」として認められるようになったのでした。

そこで数年間過ごしながら、現地の労働者の生活をみました。それは大変危険なものでした。

多くの採掘は非合法で行われるうえ、とても少ない収入で暮らしているのが現実です。

 

どうして低収入なのかおはなししましょう。

上質な宝石にいい値段が付かないわけではありません。上質な宝石が出る事がまれなのです。数週間、数ヶ月、腰を痛めた労働者は満足な値段が付く石を掘り出せないまま過ごすこともあります。(エクセレント級の宝石は1000個に一個あるかどうかです)売れるものがない状況はしばしば起こります。

 

食料の供給や必要に応じた援助をする「 Mudhalali 」 なしでは作業が続かず、最悪の場合労働者は飢えます。近年その収入はとうもろこし作りや弁当売りをしたほうがまだ良いような状況です。

そしてどんな危険な生活なのでしょうか?

ちゃんと10本の指がそろっている鉱山労働者を思いだせないくらいです。作業場の不安定な支柱、冷蔵庫サイズの岩盤の落下、腐りかけたロープ、薄暗くぬかるむ穴ぐら、さび付いた道具類、酔っ払った労働者仲間、それにマラリア等など・・。

 

どうして非合法で採掘しているのでしょうか?

もちろん政府発行の採掘ライセンスを得ている鉱山はありますが実に多くのところでそうではありません。ライセンス取得が不可能か、可能でも資金を別なところに使いたいなどの理由です。

完全に採掘が禁止されている地域が多くありますが隠れて採掘を続けています。そういう場所では常に警察の監視が敷かれていて非合法で採掘している労働者は誰かが近づいてれば一目散に逃げます。

時には逮捕もあります。数日刑務所で過ごした後「Mudhalali」が労働者を釈放させます。7本指の貧しい鉱山労働者には特別な事ではありません。

 

それなのに、なぜ続けるのでしょうか?

 

答えは単純、希望です。ここをもう少し掘り進めば、次の満月にはきっと、あの小川の横かあの木の下に、大きなパパラチアがあって長く報われなかった人生も帳消しになる・・・。しかし人生が変わるようなパパラチアはそう簡単には出てこないのです。

 

この業界に身をおいてわかったことの一つに、一概にどこの宝石採掘場の労働環境も極めて苛酷だということです。なかでも発展途上国のでの厳しさが目立ちます。

 

私達は慈善団体ではありませんが さまざまな場面で人々がよりよい仕事をよりよい生活環境下でできるように努めています。

 

持続可能な開発・投資の為には利益が必ず必要です。私達はプレミアム付きの非処理石を取り扱うことで採掘所の生産性を上げました。

以前はほとんどの宝石鉱山労働者は自分達が採掘した石がその後どうなるのかを明確には知りませんでした。たとえ生涯鉱山で働いてもカットされた宝石など見ることはなかったのです。

 

現在私たちがかかわった採掘所では、一般市場向けの安いゲウダ(加熱処理によって色が引き出される乳白色のコランダム)の採掘のほかに、非処理石からの収入も得られるようになりました。

わたしたちのエコロジカル・マイニング

 

採掘作業というものは、生態や自然環境にとって大きな脅威です。政府は開発のコントロールに努めていますが、その努力にもかかわらず、ますます多くのエリアで違法合法に関わらず採掘によって自然が荒されています。

 

スリランカを旅すると採掘地区に添って汚濁した川を目にします。宝石の原石を拾い出すとき掘り出した土を川で洗うので、毎日何トンもの泥が流されるのです。川の生態系は壊されています。

 

私達は採掘所に水を川から汲み上げるためのポンプが設置しました。そして採掘場敷地内に溜め池を作り、水を引き込んで土はそこで洗います。

 

水汲み上げポンプの爆音はけしてロマンティックなものではありません。しかし毎日何トンもの泥をもってジャングルを通り抜け川に流さなくてはいけない鉱山労働者に文句のひとつも言えない川の魚たちは救えます。Wild Fish という社名はポンプを提供して川の野生の魚を救ったことで鉱山労働者が私達をそう呼んだことが始まりです。

新しい供給先のついて。

ビルマ、アフガニスタン、そしてベトナム

 

2005年、わたしたちはスリランカ国外にも宝石を探し求め始めました。おもにお客様からのご依頼でスリランカでは採取できない宝石をお探ししすることからはじめました。くしくも、スリランカ内戦が再び激化をはじめ、弊社としても新しい供給先を見つけることが存続していく方法でもあったのです。

 

新しい供給所の多くは貧しい国でした。新しい供給先でもフェアトレードと環境破壊をさける採掘が引き続き絶対目標となりました。

ワイルドフィッシュはスリランカから世界へ

 

事業を進めていく中で、残念ながら私たちが思い願うような採掘作業をどこでも行えない現実がありました。アフガニスタンなど世界では、いまだ地元の宝石ディーラーでさえ立ち入ることを躊躇するような混乱の渦中にある地域があります。

 

そういった地域には直積的に何かをすることができなくとも、そこで最も必要とされている部分に援助していくことにしています。具体的にはそれぞれの地域産の宝石からの当社売り上げ利益の5%から10%にあたる金額を、該当の地域への寄付に当てることです。どのような場合でも私たちのお金が必要とされているところへきちんと届くように注意深く行っています。

 

 

 

時にはある家庭のスポンサーとなることもあります。時には共感できる慈善団体を援助します。

時にはご縁でつながった人たちがお持ちの宝石のセールスチャネルとなれるような奇跡に出会えることもあります。

 

 

 

 

エドワード・ブリストル 

 

1968年 ベルリン生まれ。1973年 スリランカへ。ロンドンとベルリンで生物学と国際開発を専攻。登山家で船乗りでもあるジェモロジスト。ワイルドフィッシュジェムス創設者。既婚。子供一人。犬2匹。

 

Wild Fish Gems.com (ワイルドフィッシュジェムス)

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